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ストレス対処能力を養おう

おげんきですか?

東日本大震災以後、今まで以上に、ストレスを感じている方が

多いのではないでしょうか。

今日は、SOC(首尾一貫感覚)について、お話しさせていただきます。

SOC(首尾一貫感覚)とは、SOCとはSense Of Coherenceの略称で、

日本語では“首尾一貫感覚”と言われます。

SOC(首尾一貫感覚)は、イスラエルの医療社会学者アントノフスキー博士により

提唱された概念で、ユダヤ人の強制収容所より生還した人々を研究対象として

確立されてきました。

強制収容所という、精神が極限状態になるような過酷な環境にいたにもかかわらず、

その後、心の健康を保つことができた人々がいました。

その人々を研究する中で生まれた考え方があります。

それは、「健康生成論」という考えかたです。

つまり、「どうすれば健康が維持(増進)できるのか」を、健康になる因子から考え、

色々なストレスに対処して健康を維持するための要因を活性化し、

健康状態を良好にしようという考え方で、

その中核概念がSOC(首尾一貫感覚)と呼ばれる感覚です。

これに対し、「疫病生成論」という考え方があります。

多くの場合、医学の分野では、病気になる人は「なぜ、病気になるのか」という視点から、

病気の原因を追究し、原因を除去することによって病気を治そうとします。

これを、「疫病生成論」と言います。


このSOC(首尾一貫感覚)は主に3つの要素から構成されるとされています。

1つめは『有意味感』といい、どんなに辛いことに対しても

意味を見いだせる感覚(意味を見いだす力)です。

「自分に振りかかった出来事に対し、この出来事は自分にとって意味のあるものだと

考えられる」ことが有意味感です。

同じような状況で、有意味感の低い人は、

「なぜ、こんなことをやる必要があるのか。無意味だ。」とか、

「どうして、自分だけがこんな目に合うのか、まったく私は、不幸だ。」と

不平不満に思うようなことでも、

有意味感の高い人は「エネルギーを投入するに値し、関わる価値があり、

歓迎すべき挑戦である」と考えることができるのだそうです。

例えば、「愛する人を失ったこと」や「会社を解雇されたこと」といった出来事、

また、「興味や面白さを感じられない仕事をするはめになった」場合でも、

自分に課せられた挑戦だと受け止め、それらに打ち勝つために

最善を尽くすのだそうです。

『有意味感』が低い人には、彼らにその出来事や仕事の意味や位置づけ、

展望を見せて、意義を感じさせながら乗り越えさせる、という一工夫が必要です。


2つめは『把握可能感』といい、「自分に振りかかった出来事に対し、

理解できているものとして捉えられる」こと、

「何が起こっているのかを理解できる(と思える)感覚」が把握可能感です。

突然起こった出来事、混乱だと思えるような出来事でも、

把握可能感の高い人は、自己についてはアイデンティティがしっかりしており、

混乱した状況の中でも何かしらの秩序やストーリーを見出し

説明することは可能であると確信しています。

この感覚が低いと、「ストレスの元」となっているものが何であるのか、

それをちゃんと把握できず、自分で説明できません。

「なぜ不安なのか?」、「なぜ自信が持てないのか?」といった、

自分では何が何だかわからない状態に陥ってしまい、ストレスに対処できなくなります。

3つめは『処理可能感』といい、自分がよかれと思う行動を最後まで

成し遂げられるという感覚(何とかなると考える力)です。

「自分に振りかかった出来事に対し、『自分はそれを処理できる』と考えられる」ことが

処理可能感です。

処理可能感の低い人は「なぜこんなつらい目にあうのだろう、

この不幸は一生続くのだろうな」と考えがちで、

逆に処理可能感の強い方は、世の中で起こる出来事は何でも、

対処可能で乗り越えられるもの、と捉えることができるのだそうです。

処理可能感が低い人は、辛い状況に陥ったら、このままこの辛さが一生続くと

考えてしまいます。

暗く先の見えないトンネルの閉塞状況では、人は気力が尽きてしまいます。

すると、そのストレスに耐えられなくなってしまいます。

先々の見通しを示し、遠い先でも良いですから、

トンネルの出口の光を見せるように対応することが効果的です。


SOCは幼少期からの生育環境に大きく左右されると言われていますが、

成人以降も日常の心理的トレーニングで成長させることができると考えられています。

では、どうしたらいいのでしょうか。

結論から言うと、「小さな成功体験を積み重ねる」ことと、

「思考の柔軟性を養うこと」です。

小さな成功体験とは、自分自身が「把握可能」で、

「達成できる(処理可能)」で、「することに意味がある」と感じられる目標を設定し、

現実に成功していく経験を重ねることです。

そうすることで、SOC(首尾一貫感覚)の3つの要素を満たしていくことができます。

小さな成功体験は、大きな自信へとつながり、

気づけば、ストレスに感じていたことにも、ストレスを感じにくくなっているはずです。

あと、自分の予期せぬ状態が起きたときにストレスを感じます。

自分の頭の中だけで、「これは、こうあるべきだ」とか、「こうなるはずだ」と

無自覚に、思い込みがちです。

いわゆる自分自身の経験則に基づいた考え方です。

しかし、「例外のないルールはない」ということわざがありますように、

自分自身の経験則以外の事象が、思いがけない形で発生することもあります。

ですので、頭を柔らかくして、色々な視点から、物事を考える癖をつけておくと、

思いがけないことにパニックになり、それに耐えられなくなるということが

ぐっと減ることでしょう。


もしも、悩みがあるのなら、ぜひ、ご相談ください。

お待ちしております。